どうにもタマらニャイ💖

アラフィフ女子のひとりごと😚

読書がタマらニャイ

カフェの次に図書館が好き📖

新刊に程遠い本をあさるのが大好き。

昨日2時間ちょいで読み切ったのは

2012年刊行のコレ。

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湊かなえさんは最後にどんでん返しが

あるのがたまらニャイ。

母の目線と娘の目線それぞれから描く

悲しい程に行き違う思い。

女性の人生とは…結婚とは…親子とは…

読み終えてから深いため息が出た。

 

このストーリーでは2代に渡る娘の母への愛

を軸に周りの人々の悲しさが描かれている。

みな相手を思うゆえの言動や行動なのに

報われる事なくすれ違ったまま悲劇に向かう。

 

ここまでとは言わないまでも

娘という立場なら「分かる分かる」

と思う方が多いに違いない。

 

私もいつか娘に、母を思うゆえに

辛い思いをした時があったろうと

ゆっくり聞いてみたいと思っていた。

心当たりがいくつかあるからだ。

娘であるゆえの悩みは未だに私も少なくない。

 

ところで、自分は女性なのに

「女性って難しいな」と常に悩んできた。

ちょっとした言葉にナイーヴで

意図せずに自分も傷つき

相手を傷つけている。

 

ある女性には驚いた。

「人に向かってキミって呼ぶのは失礼極まりない事!」

確かに目下の人が年長者に向かって言うのは

どう考えても失礼だ。

しかし女性は年上や同級生から

「キミ」や「あなた」

と呼ばれるのも許せないそうだ。

 

私の脳裏によぎったのは郷ひろみ😅

散々キミキミ言ってる大スターは

大否定されている事になる。

他にもオフコースミスチル、ジャニーズ

そしてアニメ「君の名は」マスオさんを「あなた」と呼ぶサザエさんなど

数えればキリがないほどだ。

 

なぜそういう思考になったのか。

母親が常日頃そう教えていたらしい。

固定観念を取り払うのは難しいから

そっとしておこうと思うが

「君を愛してるよ」と言ったのに

「キミなんて呼ばないで❗️💢」と青筋を

立てられたら彼氏は大丈夫なのだろうか…😱

 

未だに忘れられない思い出がある。

大好きな友達がいた。

美人で優しくモデルみたいにスタイルも良く

私から見れば非の打ちどころがない

素敵な女の子だ。

 

会話の流れでふと「◯◯ちゃんは華奢でいいな」と言った。

スポーツ体型の私は心から羨ましかったのだ。

ところがその子は激怒し

30分も口を利いてくれない。

けなしたつもりは全くないと謝り倒しても

許してくれず、私は疲れてしまった。

 

羨望し褒めたつもりなのに

こんなに怒る人に何をどう言ったらいいのか…

 

言葉の捉え方、物事の捉え方というのは

千人いれば千通りあるのは分かってる。

しかし自分の思ってる事が

本当に間違いじゃないか、

他のみんなはどんな風に

考えたりするのか立ち止まれる人でありたい

と思いつつ、

人に揉まれる事の少なかった私は

自分が傷つくと殻を作ってしまう。

 

相手を思うゆえに言った言葉や

行動を全否定された時

この本の親子のように

破滅に向かっていくのだ。

 

しかし結末は悲劇ばかりではない。

自分を振り返り相手を許し

歩み寄った時に

人は新しい幸せに気づける。

 

私もまだ気付けていない幸せが

沢山あるような気がする。

こんな気持ちになれるから

夜は本を読んでしまう。